令和3年12月1日、和歌山市議会は定例会を開き、市民の重要な問題についての討議が行われた。
議事の日程に従い、まず、会議録署名議員の指名が行われた。議長である吉本昌純氏は、中谷謙二氏、中尾友紀氏、戸田正人氏の3名を指名した。
その後、一般質問に移り、永野裕久氏が登壇した。彼は、コロナ禍の影響を受けた社会問題として、盛土や悪質水上バイクへの対策について取り上げた。特に、盛土に起因する災害の危険性について言及し、具体的な数値を挙げた。
永野氏は、静岡県熱海市での大規模土砂災害を例に挙げ、和歌山市における盛土の状態について質問した。亀井利昭危機管理局長は、和歌山市に該当する盛土箇所は37か所であり、最優先の現地点検箇所は3か所であることを述べた。
また、悪質水上バイクの取り扱いについても質問がなされた。安全を脅かす行為が増加している現在、様々な業界団体や地域の取り組みを通じて改善が求められている。市長である尾花正啓氏は、市が管理する海水浴場における安全対策の計画を説明した。議員たちは、今後の取り組みに期待を寄せている。
続いて、坂口多美子氏が生活保護問題について質問した。彼女は、生活保護世帯にエアコン設置が必要であると主張し、以前からの保護利用者への支給の必要性を訴えた。松村光一郎福祉局長は、国の支給体制に依存しつつも、今後も問題提起を続けていく必要があると認識を示した。
また、後半には教育行政についても言及された。坂口氏は、中学校の校則が生徒の人権を侵害している可能性を指摘し、教員の指導方法に関しても改善が求められると述べた。教育局長の津守和宏氏は、校則の見直しに向けた取り組みの必要性を再確認し、教育委員会が主体となって変化を促す姿勢を強調した。
このように、議会では市民生活に直結する問題が積極的に取り上げられた。議員たちは、問題解決に向けた努力を惜しまず、地域の安全と住みよい環境づくりに貢献しようとしている。