令和4年2月定例会において、和歌山市の中学校給食および新型コロナウイルス対策に関する重要な議論が行われた。
この会議で、森下佐知子議員は中学校給食の実施に関する質問を行い、市長の見解を伺った。森下議員は、2020年9月の全員給食開始に向けた計画に言及し、2021年の調査結果をもとに自校方式が難しいとされたことに懸念を表明した。これまでの議論において、給食の選択肢をどうするかが課題とされており、新たな実施方式の提案が期待される。教育局長の津守和宏氏は、中間報告を受けた上で、全体の計画の見直しを含め、現在精査中の旨を明言した。
新型コロナ対策に関しては、万全の体制を確保する必要があるとの意見が多く寄せられた。森下議員は、保健所の体制が逼迫している現状を指摘し、特に第6波における医療崩壊の懸念を強調した。市長の尾花正啓氏も、疾病の流行状況に合わせた体制の見直しを掲げ、検査方法の改善に向けて努力していることを説明した。一連の対策が実を結ぶためには、国と連携し、より具体的な手法の導入が求められている。
また、議案第30号から第61号に関しても質疑が行われた。井本有一議員からは、保健所の職員体制や水道施設の再検討についての意見が述べられ、市全体の福祉向上を見据えた計画の重要性が再認識された。これらの議論を通じて、今後の施策に向けた具体的な道筋が明らかにされつつある。