令和元年6月の和歌山市議会では、一般質問が行われ、重要な議題が提起された。
この中で、「学校給食について」の質疑が特に注目を集めている。
新たに初当選した中庄谷孝次郎氏は、学校給食の役割について強調した。特に、食の重要性や、給食が子どもたちの健康維持にどのように寄与するかを説明。
彼は、給食費の無償化や低価格化への取り組みを教育委員会に求めた。これに対し教育長の原一起氏は、財源の確保が難しいことを理由に消極的な意見を述べた。
加えて、中学校の給食の喫食率向上に向けた施策も提起された。中庄谷氏からは中学校デリバリー方式の問題が指摘され、教育委員会が生徒たちの食育を推進することが求められた。
学校図書館についても質問があり、津守教育局長は、図書館の重要な役割を説明した。特に、全ての学校に図書館を設置する法的義務があり、情報や知識の閲覧が誰でも可能であることが強調された。
次に、職員の健康問題については、森下佐知子議員からの発言も注目を集めた。彼女は、働き方改革のすすめ方や行政分野における問題を提起し、現行の公務員制度改革について批判した。特に、非正規雇用の増加や、過労の問題が深刻化していることを指摘している。
また、森下氏は地域内のごみ行政についても言及した。家庭ごみ収集が民間委託され、収集業務が混乱している問題を受け、多くの苦情が寄せられる事態となっている。収集業者に関する改善点が問われた。
国民健康保険制度については、坂口多美子議員が高額な保険料の問題を取り上げた。彼女は、地域住民に対する公的医療の重要性を説き、保険証を持たない人々の実態に言及した。また、均等割りの減免制度の拡充を求めた。
太陽光発電事業では、地域住民の声を受けて、環境影響を最優先に考える必要性が示された。この中でも、開発事業者と住民とのコミュニケーションの重要性が強調された。特に、環境への影響が大きく懸念されているため、住民に寄り添った対応が求められる。
最後に、AIや青少年国際交流センターの活用に関しても活発な議論が行われた。利用者の声をも踏まえ、今後の改善点が見直しされる必要があるとの意見も多く出された。特に青少年国際交流センターについては、地域や文化と連携したイベントの開催が期待されている。