令和2年2月28日、和歌山市議会は定例会を開催し、重要議案についての審議を行った。特に令和2年度予算案の審議が一際目を引いた。
市長の尾花正啓氏は、令和2年度の一般会計予算を提出した。この予算案は、総額1,503億1,430万円であり、前年対比で4.1%の減となる。市長は、景気回復につながる施策を推進する必要性を強調した。
具体的には、市内産業の活性化や観光振興、地域密着型の支援策が盛り込まれている。また、彼は新型コロナウイルス感染症の影響に触れ、医療体制の強化も重要な課題として挙げた。
議案の中には、一般会計予算のほか、特別会計予算に関する内容も多数含まれ、特に花山水系漏水に関する特別委員会の報告が重要な議題として取り上げられた。特別委員会委員長の遠藤富士雄氏は、漏水問題に関して市の対応を評価しつつも、多くの改善点や提言が必要である旨を指摘した。
また、議案第50号として提出された、台湾の世界保健機関(WHO)への加盟を支持する意見書案も可決された。提出者の宇治田清治氏は、国際的な公衆衛生上の観点から、台湾の参加が必要であると主張した。この意見書案は、日本国内でも議論を呼んでおり、今後の国際的な動きに影響を与える可能性がある。 このように、今回の定例会では、緊急性の高い議題が数多く取り上げられ、議員からは活発な質疑応答が展開された。市長および各議員は市民の生活と福祉を守るために、より一層の努力を発揮することが求められている。