令和2年6月17日、和歌山市議会は定例会を開催した。
この会議では、議員たちが新型コロナウイルス感染症やその収束後における和歌山市の対応について多くの意見を交換し、特に自然との共生や環境保全に焦点が当てられた。
中村元彦議員(自由民主党市議団)は、コロナ禍での生活様式の変化に触れ、新型コロナウイルスが収束した後の和歌山市のビジョンについて質問した。議員は、コロナ禍の影響で、家族との過ごし方が見直されたことを踏まえ、動物や自然との共生の重要性を強調した。
さらに、中村議員は、里山の再生と農業支援についての取り組みを求めた。コロナ禍での農業振興についても言及し、榊原佳寿産業交流局長には具体策の回答を求めた。これに対し、榊原局長は、里山を再生し、多くの人々に親しんでもらう取り組みを進めていくと述べた。
また、紀ノ川駅のバリアフリー化に関する質問も行われた。南畑幸代議員は、紀ノ川駅の利用状況に言及し、エレベーター設置の必要性を訴えた。尾花市長は、駅の重要性を認識しているとし、地域住民の利便性向上に向けた取り組みを示唆した。
特に、和泉山脈の景観保全については、議員からの意見が相次いだ。南畑議員は、太陽光発電設置による景観への影響を懸念し、自然環境や地域の文化を守る施策が重要であると訴えた。市側は対応を検討し、自然環境の保全に努める方針であると回答した。
この日の会議では、コロナ禍における生活や地域の未来に対する多角的な視点からの意見が交わされた。議員たちは、自らの生活と環境、自然との関係を丁寧に築く必要があることを再認識し、具体的な施策の必要性について合意を得た。今後の和歌山市が、住民の要望を反映した形で進むことが期待される。