令和3年6月4日、和歌山市議会は定例会を開会し、重要な議題が取り上げられた。
冒頭、尾花正啓市長が挨拶を行い、今後の新型コロナウイルス感染対策に関して市民への感謝を述べた。感染状況は改善傾向にあるものの、依然として油断できない状況であることを強調した。また、ワクチン接種の進捗についてもシェアし、接種率が約33%に達したことを報告した。特に、多くの医療機関による協力に感謝の意を示した。さらに、今後も安全確保に努める意向を示した。
市長からは、今年の梅雨入りが早かったことに触れ、コロナ禍における適切な避難体制の構築が求められているとの考えが示された。特に市民一人一人の自主避難の促進が重要だとし、具体的な取り組みを提示した。市民の安全・安心確保を最優先に掲げ、避難情報提供を充実させる方針である。
また、IR(統合型リゾート)の公募に関する進展についても言及された。県が優先権者候補を決定し、今後の区域整備計画策定に向けた協議が進められる。市は、このプロジェクトが人口減少を食い止め、経済活性化をもたらすと期待している。
永年在職議員の表彰では、森下佐知子、佐伯誠章議員が30年、丹羽直子議員が10年の功績を称えられ、議長から表彰状が贈呈された。表彰では、「多大なる貢献に心より感謝します」との言葉が述べられ、現役議員たちの模範的存在であることが強調された。
さらに、議案に関する審議も本議会の重要な議題であり、補正予算案や各種条例案が提出された。特に、新型コロナウイルスの影響を受けた経済対策として、子育て世帯への支援や地域産業の振興に関連する施策が協議された。これらは市民生活の向上に寄与する重要な内容として、議員による慎重な審議が求められる。