令和5年9月13日、和歌山市議会は定例会を開催し、佐藤哲也市長が出席しました。議会のメインテーマは一般質問です。この中で新古祐子議員は、和歌山城と中央卸売市場の活用方法について質問しました。
新古議員は、和歌山城の観光資源としての活用提案を発表しました。同城は紀州徳川家の居城であり、観光名所として多くの人々に親しまれています。そのため、天守閣の収支状況を尋ね、昨年度の入場者数や収入を明らかにしました。
本田産業交流局長によると、令和4年度の和歌山城天守閣の収支は、歳入に6219万円が入った一方で、歳出は4052万円でした。また、夜間利用の状況も説明され、結婚式やコンサートが開催されたことが報告されました。新古議員はこれに対し、さらなる付加価値サービスの必要性を訴えました。
続いて新古議員は、和歌山市中央卸売市場の再整備に関しても触れ、市民に親しまれる施設としての取組を提案しました。過去に行われた市場まつりなど、地域の料理や特産品の試食を活かすイベントが求められています。これらの取り組みが市民や観光客を引き寄せ、市場を活性化させると述べています。
清末博善議員は、水道行政に関連する問題を提起しました。近年の水道管の劣化問題や漏水事故を受け、水道行政の重要性が浮き彫りとなっています。議員は、経年化率の上昇や水道管の更新推進の必要性を強調し、具体的な対策を求めました。
福祉局長は、今後の水道管更新計画について触れ、計画策定の基本方針を説明しました。社会保障制度における貧困問題についても討議されました。坂口多美子議員は、貧困家庭が直面する支援体制の不備を指摘し、制度改革を求めました。
今回の議会では、観光資源の最大限の活用や、地域活性化、社会保障の制度見直しといったテーマが取り上げられ、市民生活の向上に向けた具体的な施策が求められています。このような議論が今後も続くことが期待されます。