令和4年6月13日に和歌山市議会において、定例会が開かれた。本日は一般質問が行われ、井上直樹議員をはじめとする議員が市政の様々な課題について質疑を展開した。
井上直樹議員は、まず、和歌祭についての言及から始めた。和歌祭は紀州東照宮の大祭であり、今年の開催について誇りをもって受け継がれてきた文化であると強調した。特に、地域住民の連携によってこの伝統を守り続けていく意義について説明した。
さらに、井上議員は先月亡くなった松井紀博議員への追悼の意を表し、彼との思い出を語った。その後、尾花正啓市長への一般質問に移り、政治姿勢や市長選に向けた意気込みについて質問した。尾花市長は、財源確保や政策実行の重要性を述べた。
続いて、デジタル化の推進についての質問があり、尾花市長は市のデジタル化の進捗状況を説明した。特に、マイナンバーカードの普及状況やオンライン手続の拡充に向けた取り組みについても触れ、市民サービス向上を目指す姿勢を示した。また、デジタル社会における公平性の確保や高齢者のデジタルデバイド対策についても言及した。
次に、井上議員はIR誘致についての見解を求めた。尾花市長は、IR誘致の重要性を強調し、今後もこの取り組みを継続する意向を表明した。しかし、県議会での否決を受け、今後の方針や他の手段での和歌山市の発展に向けた努力が求められると認識していると述べた。
その後の質問では、坂口多美子議員が生活保護制度の自動車保有の在り方について質疑を行った。市は自動車の保有が難しい生活保護利用者について、実情を踏まえた柔軟な対応が必要であると認識し、制度改善を斗っていく考えを示した。
坂口議員はまた、妊婦健診や出産育児一時金の現状を問いました。現実の負担の重さや母子の健康管理についての改善が必要であるとの意見に対し、市長や福祉局長は課題を把握していることを答弁し、今後の支援強化が求められるという認識を示した。
最後に、中庄谷孝次郎議員はヤングケアラーといじめ問題の支援体制について提起し、特に行政の縦割りを超えた連携の強化が求められると述べた。これに対し、市は情報共有や支援体制の強化に今後も取り組むと応じた。