令和5年7月13日、和歌山市議会は6月定例会を開催し、多様な議案が審議されました。
この会議では、特に農業委員会委員の任命について多くの注目が集まりました。市長の尾花正啓氏は、議案第21号から第39号までの任命に関して、一括して説明しました。任期満了が迫る現委員たちが適任であるとして、再任を求めるもので、多くの議員から賛同を得る場面が見られました。
また、兼ねてから協議されていた固定資産評価審査委員会の選任についても承認されました。これにより新たに選任される委員は、今後の地方税制において重要な役割を担うことが期待されています。
他にも、議案第1号から第20号まで、総務委員会や厚生委員会を通じて審査された内容が承認されました。特に、マイナポイント申込支援事業に伴う質疑については、マイナンバーカードの利用促進に向けた疑念が投げかけられました。日本共産党の森下佐知子氏は、制度設計の緊急性について振り返り、問題点の指摘をしました。彼女は「持たざる者のことも考慮すべきである」と強調しました。
この他、市立小学校給食費の無償化や、台風被害に対する復旧費についても議論され、総務委員長の浜田真輔氏は、現状の課題に対する取り組みの不足を指摘し、地域の意見を反映させることが今後の重要な施策であるとしました。