令和5年12月11日、和歌山市議会は12月定例会を開催し、重要な議案が審議されました。
議案の中で「令和5年度和歌山市一般会計補正予算(第10号)」が主要なテーマとして浮上しました。この補正予算は、57億2,950万5,000円の追加を含み、全体の予算総額を1,607億5,091万5,000円に達します。
財政局長の坂野裕之氏は、歳入の内訳として、国庫支出金49億7,693万9,000円や市債7億1,930万円の増額を報告し、歳出面では物価高騰対策として住民税非課税世帯への給付金の追加支給策も含まれています。国の補正予算を活用した具体的な施策として、様々な社会福祉費や商工費、土木費など多岐に渡る支出が発表され、地域への影響に対する配慮の表れとされています。
また、議案第26号「令和5年度和歌山市国民健康保険事業特別会計補正予算(第2号)」の審議も行われました。これは、産前産後の被保険者に対する保険料の減額に伴うシステム改修費用が含まれています。この制度改正は、より多くの市民に健康保険の利用を促すための施策と言えます。
議案第27号の「和歌山市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定」も一括審議され、この改正は同様に、国民健康保険法に基づいた新たな施策を進めるもので、市民の生活支援が目的とされています。これらの施策が注目される中、一般質問も行われ、浜田真輔議員が水道事業や公共施設のトイレ洋式化、北部新浄水場の建設計画についてなど広範な疑問を投げかけました。
浜田議員は、水道事業の所管が厚労省から国交省へ移ることによる影響を懸念し、送水管の複線化や新浄水場建設の計画についても詳細な質問をしています。特に、送水管の複線化に必要な資金については、できる限り財源を確保していく必要があると強調しました。
また、公共施設におけるトイレの洋式化の進展状況についても言及し、市民が快適に利用できる環境の整備が求められています。これは、安心・安全な生活の実現に寄与する重要な要素とされています。