令和3年12月3日、和歌山市は定例会を開催した。
議事は、会議録署名議員の指名から始まり、3名が選ばれた。
続いて、令和3年度和歌山市一般会計補正予算の議案が提案され、財政局長の嶋本敏雄氏がその内容を説明した。
同議案では、歳入歳出それぞれ29億5,704万6,000円の追加があり、予算総額は1,531億4,315万2,000円となる。
国庫支出金の増額や、コロナ禍対策として、18歳以下の子供を養育する世帯に対し、子供一人につき5万円の給付金を支給するための予算が含まれている。
続いて、議案第33号の水道事業会計補正予算も審議された。企業局長の中村嘉宏氏が説明し、主に六十谷水管橋の復旧に向けた補正予算であることが強調された。
一般質問に入ると、最初に浜田真輔氏が水管橋崩落に関する質問を行った。崩落事故は今年10月に発生し、約13万8,000人の住民が断水に見舞われた。浜田氏は事故の初期対応や対応窓口の明確化の必要性を指摘。
また、水道業界の現状や経済の不安定要素に話を及ぼし、特に蔓延するコロナの影響について触れた。
その後、浜田氏は水管橋崩落の原因調査の進捗状況を求めるとともに、中央卸売市場や南用地の進捗状況についても質問した。
次に、中塚隆氏が、認知度が低いハイリー・センシティブ・チャイルド(HSC)に対する教育現場での認識とサポートの重要性を訴えた。彼は、教育者がこの特性を理解し、適切な教育環境を整えるべきだと強調した。
さらに、スマートフォンを利用した通報システムの活用状況にも言及し、効率的な通報により、慎重な道路管理が促進されることに期待を寄せた。
市の総務局長、消防局長らは、研修の重要性や具体的な取り組み状況について答弁し、特に職員の意識を高めることへの取り組みを確認した。
最後に、井本有一氏がジェンダー平等の取り組みに関する質問を行い、女性職員の管理職登用の遅れや研修について問題提起し、さらなる施策強化を求めた。