令和4年3月28日、和歌山市議会臨時会が開会された。
この会議では、主に市長専決処分に関する5件の報告や、和歌山県特定複合観光施設区域整備計画についての同意が議題として上がった。特に地域活性化に寄与する観光施設についての議論が注目される中、議員たちが熱心に質疑応答を行った。
市長の尾花正啓氏は、新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、感染拡大防止に努めつつ社会経済活動の回復に取り組んでいると述べた。彼は「3月21日に全国のまん延防止等重点措置が全面解除となっても、新規感染者数の動向は引き続き注視する必要がある。」と強調した。
次に、県が進める特定複合観光施設区域整備計画に関する同意について、尾花市長は「議案第1号は、和歌山県が進めるIR(統合型リゾート)に関するものであり、議会の議決が求められている」と説明した。全国への申請が迫る中、前回の説明会やパブリックコメントが行われたことが触れられ、議員たちからは市民への情報提供が不十分ではないかという懸念の声が上がった。
中村朝人議員からは「情報の受け止め方にそごがあった」と指摘される場面もあった。これに対し、尾花市長は住民説明会の内容を確認したとした上で、様々な意見が寄せられたことを受け止めていると述べた。市長公室長の犬塚康司氏も、住民説明会の実施にあたり様々な意見を反映する努力が行われたと説明した。
また、議会の会期は3月30日までの3日間と決定され、短期間での情報提供に対する不安の声が残る中、議論は続いていく。市民の理解を深めるためには、引き続き情報開示や説明の充実が求められる。
最後に、質疑応答を経て、議題はIR誘致に関する特別委員会に付託された。市議会は熱心に特定複合観光施設区域整備計画の同意に関する議論を展開し、今後の動向に注目が集まる。