令和3年6月11日、和歌山市議会の定例会が開催された。この会議では、会議録の署名議員の指名や一般質問、議案の承認が行われた。
まず、会議は午前10時に開議され、議長は会議録署名議員として中谷謙二氏、中尾友紀氏、戸田正人氏を指名した。
続いて、一般質問が行われ、松井紀博市議が登壇した。彼は、自身の病気について公表し、その理由と共に議会活動の重要性について述べた。松井氏は、病気によって見える新たな視点を持つことが民主主義の必要性であると強調し、政治活動においても多様性が求められるとの認識を示した。
また、松井氏は和歌山市におけるコロナワクチン接種の進捗についても評価しつつ、今後の課題として接種率向上を促した。加えて、感染者数の公表のあり方についても指摘し、特に重症者数を重視する公表が求められるとの意見を表明した。
その後、松井氏は都市建設行政に関する質問を行った。市道中橋線の整備において、歩行者に優しい空間の実現を求め、現在の施策について疑問を呈した。中田一貴都市建設局長は、この街路の整備目標について説明し、歩行者空間の充実を目指す考えを示した。松井氏の疑問に対し、施策の有効性を評価しつつ、次の段階での改善を図ることを約束した。
次に姫田高宏市議が質問に立ち、各種事業の進め方について、市長に過去の事業の反省と学びを求めた。姫田氏は、障害者福祉についても取り上げ、施設の必要性や市の補助金募集の有無について質問を行った。