和歌山市は令和2年2月19日に定例会を開催し、重要事項について審議された。
最も注目される議題は、花山水系漏水に関連する特別委員会の設置についてである。
発議第1号を提出した宇治田清治氏は、1月8日に発生した水道管の漏水事故により、影響を受けた約3万5,000世帯の市民生活に深刻な混乱が生じたことを強調した。市は、漏水事故への対応を検証するため特別委員会を設置する必要があるとの認識を示した。
また、市長の尾花正啓氏は、開催挨拶の中で新型コロナウイルスへの対策についても言及し、最新の感染情報をもとに市民生活の安全を守るために全力を尽くす意向を明らかにした。具体的には新型コロナウイルスに感染した市民の調査と対策本部の設置を行ったことを報告し、情報収集やウイルス検査を強化しているとした。
会議では、令和元年度の補正予算や条例の制定も議題に上がった。具体的には、令和元年度和歌山市一般会計補正予算(第5号)など、関連する32件の議案が一括で審議された。財政局長の川嶋正起氏は、歳入歳出ともに43億4,933万1,000円の追加が行われ、予算総額が1,641億9,275万9,000円に達したことを説明した。
さらに、特別委員会の構成メンバーとして、井本有一氏、西風章世氏、川端康史氏らが指名された。これにより今後漏水事故に関する調査が行われ、市民の不安解消に向けた取り組みが進められる見通しである。
市は本定例会の開催を契機に、今後の施策に活かすべく議論を深めるとともに、適切な予算配分と透明性の確保を目指して進んでいく方針を示した。議会は、これらの提案を慎重に審議し、今後の市政運営に影響を与える重要な決議を行うことになる。