令和2年10月1日に開催された和歌山市議会定例会では、様々な議案についての審議が行われた。
まず、議案第14号として提案された、令和2年度和歌山市一般会計補正予算(第9号)について、市長の尾花正啓氏が、「動物愛護管理基金を設立し、殺処分ゼロを目指す取り組みを加速するための予算である。」と述べ、地域住民や福祉に寄与するものであると強調した。
また、議案第15号の和歌山市動物愛護管理基金条例の制定についても経緯が説明され、「人と動物が共に幸せに暮らせる社会の実現に資する。」との意義が語られた。議案は議事を経た後、賛成の多数を得て可決された。
次に、認定制度に関し、令和元年度和歌山市公営企業会計決算について、各事業の決算が報告され、産業や水道事業が好調である一方で、公共事業には課題が残されていることも指摘された。
そして、発議第1号では、市長専決処分に関する事項の改正が提案された。中谷謙二議員はこの提案に対し、地方自治法の適用に沿った議会の権限を啓発する必要性を強調した。他にも、発議第2号、発議第3号が提出され、国への要請が確認された。
最後に、閉会に際し、議長の井上直樹氏が、「残暑が厳しかった中、今後とも市政発展のために尽力していくことが求められる。」と閉会のあいさつを行い、会議は終了した。