令和2年6月26日に開催された御坊市議会定例会では、新市長三浦源吾氏が就任後初めての会議を進行し、重要な議案が提案された。市長は挨拶の中で、「健康で明るく楽しく前向きに笑顔あふれるまちづくり」を掲げ、市政に対する意気込みを表明した。
市長の所信表明では、現在の社会経済状況が新型コロナウイルス感染症の影響を受けた非常に厳しい状況であることを強調した。特に、国の補正予算を基に補填される経費の必要性について触れ、議会との連携を強調した。新市長は市民生活に影響を及ぼす経済活動の再生を重視しており、様々な施策を通じ、早急な対策の実行を目指す方針を示した。
本定例会では、議案として令和元年度の一般会計補正予算が提案され、特にふるさと納税の寄附金受入額が想定を大幅に超過したことにより、予算の再調整が必要となっていることが報告された。企画課長の古谷守幸氏によれば、「新規の返礼品事業者が増え、御坊市の魅力をPRした結果、寄附金は昨年度6億円からさらに増加し、今年度は5億1,000万円を見込んでいる」と述べた。
また、質疑応答では田端卓司議員が、空気清浄機の設置状況や寄附金の取り組みについて質問した。この際、社会福祉課長の西川宏洋氏が「空気清浄機は計20台が設置されており、施設でしっかりと使用されています。」と答弁した。
さらに、議案第24号、令和元年度御坊市介護保険特別会計補正予算(第5号)については、保険給付費の増加に伴い、追加補正が行われることが了解された。これにより、各種施策の継続的な実施が期待される。
議事の進行の中で、向井孝行議長は市長の提案条項に対し議会での議決を促し、終始穏やかな対話が続いた。今期の予備財源を活用し、市民生活向上を図るための施策が進むことが望まれている。
この定例会は、今後の市政運営に重要な影響を及ぼす議題について議論が進められ、議会としての機能がしっかりと果たされている様子が伺えた。関係者の協力で市民福祉の向上と経済再生が実現することが期待される。