令和3年6月23日、御坊市議会において定例会が開催され、重要議案が審議された。
特に、第31号議案の「令和3年度御坊市一般会計補正予算(第2号)専決処分の承認を求めるの件」において、消防費の空調設備修繕が議論の中心となった。総務文教常任委員長の山田勝人議員は、大規模な修繕の必要性を指摘し、導入可能な個別空調の検討について質問。市側は、室外機設置の制約から既存の設備を活用する必要があると回答した。
また、一般会計補正予算第3号では、新型コロナウイルス対応地方創生事業が話題となり、備蓄倉庫の設置場所選定についても意見が出された。議員は早急な場所選定を求め、市のイベント支援についても要望が寄せられた。
田中数将議員が報告する産業厚生常任委員会では、複数の条例改正案が全会一致で可決された。特に重要視されたのは、国民健康保険税条例及び介護保険条例の改正で、いずれも新型コロナウイルスの影響を受けた市民への配慮が示された。
議会では個人番号利用に関する条例改正案も可決され、個人情報保護の観点からその必要性が強調された。また、固定資産評価員の選任同意案も承認され、新たな評価員が税務課長から任命されることとなった。
最後に、立野勝之委員の任期満了を受け、林千代氏が人権擁護委員候補として推薦され、異議なく採択された。市長の三浦源吾氏は、立野氏の功績に感謝を表明し、林氏の適任性を強調した。このように、今回の定例会は市民の福祉向上に寄与する重要な議案が承認され、閉会を迎えた。