令和5年6月28日、御坊市議会では定例会が開催された。議会では多くの議案が提案され、特に国民健康保険税と介護保険条例の改正が注目を集めた。
日程第2では、2件の専決処分に関する承認が議題となり、全員が賛成する形で承認された。
御坊市の市長、三浦源吾氏が提案した第25号議案については、国民健康保険税の改正案が提示され、議員達からは慎重な意見表明があり、改正する意義について質疑が行われた。
また、総務文教常任委員長の宮路雅仁議員は、特殊勤務手当支給条例の改正内容を詳しく説明した。新型コロナウイルス感染症にかかる支給措置が変更されることにより、消防職員への手当が廃止される旨を強調した。
これに対して、議員からは消防職員の業務における実績が示され、新型コロナウイルスへの対応が市民に対していかに重要であったかが述べられた。また、税賦課徴収条例に関して新たに年額1,000円の森林環境税が加わることについても質疑が行われた。この改正により住民への負担が軽減されることが期待されている。
第29号議案に対しては、小川春美議員が反発を表明した。物価高騰の影響を受けている市民にとって、さらに負担が増えることは許されないと言及し、自らの意見を力強く訴えた。
同意を求められた第41号から第44号議案に関しても質疑が行われ、議員たちは中立的な立場から意見を交わした。これにより、公平委員会や農業委員会の委員選任が無事に同意を得ることができた。
そして、日程第7の委員会提出議案では、防災・減災施策の重要性が再確認された。国土強靱化に向けた緊急の意見書案が提出され、各地方議員からの協力が呼びかけられる形となった。災害発生に備えて、必要な施策を進めるべきとの強い姿勢が示された。