令和4年12月7日に御坊市議会で行われた定例会は、健康マージャンの全国大会の継続開催やサテライトオフィスの開設問題が中心に議論された。
松本隆史議員は、健康マージャン全国大会について質疑を行い、経済波及効果と健康マージャンの有用性を強調した。大会は、地元産業の振興や観光地としての認知度向上に寄与するとの見解を示した。
具体的には、大会開催により直接効果410万円、一次間接効果96万円、二次間接効果119万円の合計625万円を見込んでいた。この大会は、参加者が250名を超える見込みであり、地域に与える影響の大きさが指摘された。さらに、継続開催により高齢者の健康寿命の延伸や地域間交流の実現に寄与することが期待されているとなった。
三浦源吾市長は、健康マージャンの全国大会を御坊市のブランドとして育てていく考えを示し、それに向けた事業計画も進められていることが報告された。実施計画策定委員会からもこの計画は採択される見込みで、来年からの継続開催が具体化に向けて進行中である。
次に、松本隆史議員は名田町に設立されるサテライトオフィスについて言及し、地域振興や移住促進の期待を述べた。市は、農業者のニーズに応えながら、市内企業の誘致を目的としたコワーキングスペースを整備し、地域特産品を生かした商品開発を進めていく考えを示した。
市は、地域の特性と自然環境を最大限活用し、企業の受け入れを促進する計画を進め、その中で地域経済を活性化する方向性を明言した。さらに、新たな地域交流の場が創出されるという期待も寄せられた。
平井俊哉議員からは交通弱者の移動手段に関する問題提起が行われた。市民福祉部長である田中孝典氏は、外出支援券などの新たな施策の導入を報告した。だが課題として、外出支援施策だけでは限界があるため、公共交通機関全体での取り組みを求める声も上がっていた。
議会では、今後の公共交通の在り方について、広域的な視点での協議や体制づくりが重要であると再認識され、各議員は協力してこの課題に取り組んでいく方針を確認した。その中で、地域間の連携が強化されることが期待されている。