令和4年12月14日、御坊市議会は定例会を開催し、各種議案を審議した。
注目されたのは、令和3年度の水道事業会計及び各会計の決算認定についての審議である。
決算特別委員長の松本隆史議員は、令和3年度の水道事業について説明を行い、事業収益が約4億9,671万円であることを報告した。この収益は前年度比約607万円の減となり、給水量の減少が影響しているとの見解を示した。
その上で、委員からは水道施設の稼働率向上に向けての施策を求める声が上がった。また、令和3年度各会計についても、歳入の寄附金の使用について議論が交わされ、他市町での具体的事業の例を参照する提案もなされた。
さらに、第57号及び第58号議案に関する質疑では、個人情報保護に関する新たな条例の制定が話題に上った。日本共産党の田端卓司議員は、匿名加工情報の取り扱いについて反対の立場を表明し、個人情報のリスクを指摘した。これに対して、賛成意見も見られた。
今回の議会では、また新庁舎建設に関する契約変更の件も採決され、賛成多数で可決された。三浦源吾市長は、議案の提案理由を説明し、工事の必要性を強調した。
これらの議案は全体的に賛成意見が多く、最終的に、様々な補正予算案が承認されたことが確認された。
一方で、市議会の定数削減問題については、議員間で意見が分かれ、最終的に定数を14名から12名に削減する案は否決された。議会活動の見える化について市民からの意見も寄せられ、その対応についてのさらなる議論が必要とされた。
各議員は提案や意見を出し合い、市民の期待に応える議会運営を続けていく方針を確認した。これにより、今後も効果的な市政運営が期待される。