令和元年12月12日、御坊市議会定例会が開催された。この日は、重要な議題が9件取り扱われ、多くの質疑が行われた。
最初に、会議録の署名議員が指名され、芝田 学議員、松屋 久紀議員、宮路 雅仁議員の3名が選出された。続いて、第80号議案から第88号議案までを一括議題として取り上げた。
特に注目されたのは、令和元年度の一般会計補正予算である。小川 春美議員は、権利の放棄に関する第82号及び第83号議案について質問を行った。この議案では、権利放棄の金額が約1,300万円に達するとされ、決算時の扱いや競売の経緯に疑問を投げかけた。
住宅対策課長の細田 裕二氏は、債権放棄の理由として、県の補助金の申請に関連すること、及び収回が困難な債権の放棄について説明した。さらに、県の補助金として残債権の半分が補填される予定であり、その際に歳入が増額されることも示された。小川議員は、この問題が市民にとって辛い状況であることを理解し、感謝の意を表した。
次に、田端 卓司議員がふるさと納税に関する影響を質問した。彼は、寄附金額の増加とそれに伴う経費について懸念を示し、企画課の古谷 守幸課長が寄附金額が4億500万円になる見込みを伝えた。寄附金の増加に伴って、手数料や経費にどのような影響があるのか、議論は続いた。
新庁舎建設事業の補正予算についても質疑が行われ、宮路 雅仁議員は債務負担行為補正の早急な実施が求められることを訴え、その背景には工事予定のスケジュールに迫る期限があることを理解してほしいと主張した。財政課長の田中 昭氏は、それに対して具体的な計画を示し、液状化対策についての検討が続けられていることも説明した。
会議は質疑をもって終了し、議案は常任委員会に付託されることが決定された。議長の向井 孝行氏は、2日間の休会を提案し、会議は散会となった。今後の議論の行方が注目される。