令和3年3月8日に開催された御坊市議会定例会では、6件の議案が審議された。
この会議で、第1号議案と第17号議案については、令和2年度御坊市一般会計補正予算(第8号・第9号)の承認が求められた。保健衛生費の計上に関しては、新型コロナウイルス感染症対策のワクチン接種事業が含まれており、関連する職員の人員計画について質問が上がった。田端卓司議員は、会計年度任用職員、医師、看護師の人数を想定しているか尋ねた。
健康福祉課長の細川哲氏は、会計年度任用職員として3名、医師・看護師については予算上5人を想定していると回答した。具体的な接種対象者数についても説明があり、医療従事者向けと65歳以上の高齢者に対してそれぞれ700人と7300人を見込んでいるとのことだ。
さらに、接種会場については市役所、市民文化会館など複数の場所を想定しているが、まだ確定には至っていないとのこと。田端議員は、接種の開始時期や供給の不透明性についても指摘し、適切な情報提供の重要性を強調した。質疑が進む中で、市民への周知も必要であると指摘された。
次に、令和2年度御坊市国民健康保険特別会計補正予算(第4号)についての質疑が行われた。国保年金課長の田渕耕一氏は、コロナの影響で減少した国保税の減免申請件数として55件、減免総額は1265万8千円と説明した。特に、医療機関の受診控えについても触れ、前年と比較して外来受診件数が減少していることが確認された。
また、第19号議案の介護保険特別会計補正予算(第4号)においては、新型コロナウイルス感染症による介護認定審査会の減少や、各種サービスの増加が影響しているとの答弁があった。介護福祉課長の田中孝典氏は、介護サービス給付費が増加している背景には入所者数の増加があることを説明し、今後の供給体制の重要性が強調された。
全ての議案は賛成多数で承認され、次期会議への準備が進められる予定である。議員は市民への情報提供やサービスの効率化、安心安全な施策の実施を今後も求めていく考えだ。