令和元年9月19日に開催された御坊市議会定例会では、重要な議案が数多く審議された。
特に注目されたのは、御坊市の会計年度任用職員の給与を定める条例と、社会教育費中の文化財補助金に関する内容であった。
まず、御坊市の会計年度任用職員の給与等に関する第60号議案が扱われた。総務文教常任委員会の村上宗隆議員は、臨時・非常勤職員が新制度に移行することを説明し、約200名が新制度の対象になるとのことであった。この件に関し、委員からは、職員の就労環境を安定化させるための意見が寄せられた。
また、第72号議案についても議論が行われた。歳出の社会教育費中の文化財補助金は、市内の国登録有形文化財建造物2件が対象となり、両者の屋根修理に関する補助が明らかにされた。この文化財保護の重要性についての話題は、補助金が市の文化財保護にどう影響を与えるのか、という心配が繰り返し意見交換された。会議では市内の文化財の数についても言及があり、現在の指定件数は40件であることが報告された。
デジタル分野における対応も重要な議題で、デジタル防災行政無線についての第78号議案が提案された。市長の柏木征夫氏は、老朽化したアナログ無線システムのデジタル化の必要性を強調し、具体的な工事契約についての概要を説明した。議員からは、入札に応じた業者は3社であり、落札率は78.9%との情報も共有された。業者選定について細心の注意が払われていることが確認された。
最後に、教育委員会の委員任命についての第79号議案も提案され、坂田豊氏の再任が求められた。市長はその豊かな経験と人格の高さを評価しており、議会の同意を得るべく説明を行った。この件も議会内で賛同を受け、無事に同意された。
全体として、今回の定例会は多岐にわたる議顧が大いに議論され、重要な決定が成される結果となった。