令和3年3月23日に瑞穂町議会全員協議会が開催された。この協議会では、町の重要事項が多岐にわたり報告・協議された。特に、町長の杉浦裕之氏は冒頭の挨拶で、17件の議題が予定されていることを強調した。
今議会では、専決処分に関する承認が最初に取り上げられ、令和2年度瑞穂町一般会計補正予算や税賦課徴収条例の改正が報告された。町の財政運営においては、条例改正に伴う措置が図られる。特に固定資産税と軽自動車税に関連する部分が焦点となっている。これについて税務課の小野基光氏が詳細を説明し、議員からは理解を求められた。
続く第6次瑞穂町行政改革大綱の策定に関しては、宮坂勝利企画課長が説明。デジタル化と協働による行政改革が主な内容で、今後5年間で地域の持続可能な発展を目指すと語った。議員からは協働推進における具体的な手法について質問が寄せられ、監視機能とも連携を強化する必要があるとの意見もあった。
また、瑞穂町公式キャラクターの決定も注目された。田辺健企画課特命担当主幹が報告し、応募作品の中から「みずほまる」が選ばれた経緯を詳述。このキャラクターは町のPR活動などで数多く活用される予定で、その効果に期待が寄せられている。
さらに、地域防災計画の見直しについては、亀山淳住民部参事が報告。住民の防災意識を高めるための施策が検討されている。特に避難所運営の改善点や新型コロナウイルス感染拡大に伴う見直しも行われている。
高齢者福祉に関する計画、障害者計画、健康保険計画など多くの福祉施策も議題にのぼり、各課長がそれぞれの課題を挙げつつ報告した。これらの計画は町の財政状況や住民のニーズに応じて、絶えず更新・見直しがされる重要なものである。
最後に、新型コロナウイルスワクチン接種事業について水村探太郎氏が詳細な進捗を報告。高齢者への接種券の発送予定や実施計画が示され、町内医療機関との連携が強調された。
会議は午後3時過ぎに閉会し、住民へ向けた透明性を確保した形で議論が進められた。