令和3年第3回瑞穂町議会定例会が9月2日に開催された。この会議では、議員からの一般質問や様々な議案が提出され、重要な議題が議論された。
特に目立ったのは、本議会の1日目に行われた一般質問である。「ガードレールの設置など通学路等の安全対策のさらなる推進を」と題し、原隆夫議員が発言をした。彼は、千葉県八街市で起きた痛ましい事故を引き合いに出し、通学路の安全性確保の必要性を訴えた。国は通学路の総点検を求めており、議員は母子の交通安全を最優先に考える必要があると強調した。
また、鳥海俊身教育長は、国の指針に基づいて通学路合同点検を実施する計画を示した。教育委員会は、交通危険箇所の把握とその改善に向けて、各関係機関と連携して進めるとしている。
次に、議案の審議に入り、議案第55号から第66号までの一連の議案が承認された。これらは主に予算補正に関するもので、新型コロナウイルス感染症対策や福祉関連の施策が中心である。特にコミュニティバス運行事業や児童福祉費などの項目に多額の予算が計上されており、町民生活に直結する施策である。
さらに、各議案においては、緊急に必要な財源確保のための臨時財政対策債が発行された。この措置は、歳入不足を補うもので、今後の町の財政に影響を及ぼす可能性がある。
また、出産や育児に関する議員提出の議案が可決され、これにより男女平等の視点から議員活動の環境が一層整備される見込みを見せた。これは育児・介護の支援策とも連動しており、時代に合った制度作りの一環である。
最後に、令和2年度の各特別会計決算が報告され、監査委員からの意見として、適正な手続きで監査が行われた結果、数値的な問題点はなかったと報告された。このことから、瑞穂町の決算は健全であるとの評価が得られた。