令和元年10月21日に開催された全員協議会では、瑞穂町が抱える重要な課題が多く取り上げられた。
協議事項においてはまず、「MIZUHO 2020記念事業」について、企画課特命担当主幹の田辺健氏が説明を行った。町は令和2年11月10日で町制施行80周年を迎えるにあたり、さまざまな事業を開催する。特に東京オリンピック・パラリンピックに関連するイベントを通じて、町全体の一体感をつくり出すことを目指す。この記念事業は、町民に瑞穂町の歴史について考えてもらう貴重な機会として位置づけられている。
次に、令和元年台風第19号に関する対応について、住民部参事の亀山淳氏が説明した。台風は10月12日に上陸し、それに伴う暴風雨で瑞穂町は最大25メートルの風速と400ミリを超える降雨量を記録した。町は避難所を開設し、情報の発信に努めた結果、人的被害はなく、そのコミュニティの連携が有効に機能したとされた。議員からは、台風後の復旧費用についての質問や、災害救助法の適用についての質問があり、亀山氏は対応の必要性を述べた。
最後に、瑞穂町図書館の改修事業について町田陽生図書館長が説明した。この図書館は昭和48年に建設されたが、老朽化が進んでいる。具体的には、バリアフリー化やエレベーターの設置、空調設備の更新、さらには形成的改修を行う計画が進められている。町田氏は、過去の経緯から敷地の問題が新たな課題として浮かび上がったことを確認した。今回の改修は単なる補修でなく、今後の図書館の在り方に関する再考を促すものでもある。
協議会では、議会活性化特別委員会からの報告も行われた。今後の議会の運営方法や住民ニーズに応じた事業の検証が求められる中で、議員一同は住民への説明責任を果たす重要性を再確認した。最後に、各議員からの意見交換が行われ、有意義な意見が多数出たことが強調された。