令和4年3月3日、瑞穂町議会にて重要な議題が取り上げられた。特に耳の不自由な高齢者に向けた補聴器購入助成制度の創設が、大坪国広議員の提案として議論を呼んだ。
大坪議員は日本における加齢性難聴者の多さを指摘し、現行制度における公的支援の不足を問題視した。補聴器使用率が特に低く、それが家族からの孤立や認知症リスクを高めることに懸念を表明。「高齢者の難聴と補聴器使用の重要性についての認識は」という問いに対し、杉浦町長も使用の生涯にわたる重要性を認めつつ、現時点での公的支援の仕組みが厳しいことを認識していると応じた。
また、大坪議員は「補聴器の購入のために都の包括補助制度を活用すべき」と提案したが、町長は非常に厳しい財政状況を理由に慎重な姿勢を示した。この制度化に対する期待とは裏腹に、町長の答弁は現実的な課題を浮き彫りにした。
続いて、コミュニティバスの運行状況が報告され、石川修議員が質問を展開した。実証実験として導入されたバス路線の運行に関し、一部のコースは利用者が少なく、特に武蔵野コースでは「空気運んでいる」との声もあった。町長は運行実績に基づく見直しに言及し、今後の改善策を模索するとし、利用者の声を大切にする姿勢を強調した。
そして、歩行者の安全確保についても議論があり、側溝の蓋の問題が指摘された。特に、高齢者や幼児がつまずく危険性があるとして、現行のインフラ整備に改善が求められた。町の総合的な道路整備方針が必要であり、継続的な地域との協力が重要視された。
議会は今後も、このような地域ニーズを取り入れた施策を一層進める方針であり、町民の期待に応えるべく努力を続けていくことを誓った。