令和3年第1回瑞穂町議会定例会が開催され、さまざまな議題が審議された。
注目されたのは、令和3年度の予算計画に関する議案である。
議案第21号、令和3年度瑞穂町一般会計予算の総額は144億700万円で、前年度に対してわずかに減少している。
この予算について香取幸子議員が賛成討論を行い、町内の医療や教育などの重要性を指摘し、町民の生活に寄与する内容であると称賛した。
新型コロナウイルスの影響で町の収入は減少し、歳入は63億3,870万円を見込む。
特に地方特例交付金が163%も増加が見込まれていることが強調され、その必要性が共有された。
また、令和3年度の具体的な施策も示されており、街道の無電柱化や図書館の改修工事、防災対応の強化などが挙げられた。さらに、GIGAスクール構想により子供たちのICT教育を推進するとともに、高齢者支援事業を展開する計画も説明された。
議会では、アスベスト被害者に関する陳情も取り上げられ、その結果、アスベスト被害者補償基金制度創設の必要性が確認され、意見書が可決された。
原隆夫議員が議員提出の意見書を説明し、アスベスト問題は切実であるとし、早急な対応が求められると呼びかけた。
さらに「国民万歳条例」の制定に関する陳情もあり、審査の結果、不採択となった。
万歳という伝統的な祝い方にこだわる必要はないとの意見が多かった。
また、議会基本条例に「権利」及び「義務」を明記する改正を求める陳情についても、不採択の結論が出された。
委員たちの意見では、議会基本条例は任意のものであり、義務を明確に記す必要はないとの判断で一致した。
これらの議題を経る中で、品質の高い議論や町の施策が進展することへの期待が高まった。議会の発言の重要性が再確認され、今後の施策における町民との連携の強化が求められる。