令和5年6月2日、昭島市で厚生文教委員協議会が開催され、市民の福祉と教育に関する様々な報告がなされた。特に地域福祉や障害者プランの進展に向けた市民アンケートの結果が注目されている。
まず、昭島市地域福祉計画策定のための市民アンケート調査では、1169人が回答。回収率は39%に上った。福祉活動の実態把握が進んでおり、特に新たに加えたひきこもりやヤングケアラーに関する設問が評価されている。幹部でもある福祉総務課長は、「支援策の周知が必要」と強調。これに対し、林副委員長は、「相談窓口の周知と関係機関との連携を強化すべき」と意見を述べた。
次に、昭島市障害者プランの基礎調査結果が報告され、障害福祉の現状が明らかに。調査は2000名を対象に実施され、医療や外出支援の充実が求められているとのこと。特に医療受診の際の困難さが目立ち、多数の意見交換が行われた。
保健福祉センターの大規模改修工事についても議論され、改修工事の日程と影響が市民に与えるであろう不便に配慮した準備が進められている。健康課では、この工事に伴う全館閉館についても説明があり、市民への影響を最小限にする努力が示されている。
新型コロナワクチン接種に関する報告もあり、接種対象者や会場について詳細が共有された。特に春接種に続き、秋の接種に向けた対象者の拡大が見込まれている。感染症対策担当課長は、感染状況を注視しながら、必要な対策を進める姿勢を示した。
また、介護予防ニーズ調査の結果も報告され、要介護状態の高齢者の増加が懸念されていることが強調された。様々な支援策の充実が提言され、議員からは市としての努力が求められた。
学級編制状況の報告では、昨年度から学級数が増加しているが、依然として教員不足が課題に。次年度の教育環境を改善するため、職員の確保に向けた取り組みが必要である。
この他にも、未来の教育に寄与する調べる学習コンクールの実施や、教育福祉総合センターの指定管理者募集についての案内がなされ、地域との連携強化が求められる中、各議題について意見が交わされ、今後の取り組みへとつながる重要な会議となった。