令和2年第3回小山市議会定例会が開催された。
本会議では、議案と陳情が活発に審議された。出席議員は30人であり、各議案に関して審査報告が行われた。
最初に、議案第44号から第51号、及び第55号までの9件が議題に上がる。これに対し、総務常任委員会の橋本守行委員長が報告を行った。議案第46号に関する質疑では、消防団員の退職報償金の取り扱いについて執行部が説明した。「任期4年の消防団員には報償金が支給されない」として改正の意義を強調。これらの議案は全て原案通り可決された。
次に、民生常任委員会の森田晃吉委員長は、2件の議案について報告。議案第44号の補正予算が、新型コロナウイルス対策として傷病手当金を計上したものであることを説明。「補正額586万7,000円は国の補正予算に対応したもの」と述べ、可決を報告した。
また、委員からの質問も活発化しており、感染状況による予算の見直しの可能性について、執行部は「今後も状況を見て見直す」と応じた支えた。
議案第55号の一般会計補正予算については、予算審査常任委員会の荒井覚委員長が「テレワーク構想推進事業に関連する予算で、在宅勤務の環境整備を行うため」とし、原案を可決した。
続いて、陳情に関する審査が行われた。橋本守行委員長が「日米地位協定の抜本的見直しを求める陳情」について説明。国に対する意見書提出が焦点となる。委員からは「国の対応状況の調査が必要」との声が上がり、継続審査となった。
最後に、福田洋一議長は「多くの重要案件について議論が行われた」と閉会の挨拶をし、新型コロナウイルス感染防止への取り組みに感謝を表明。市民の安全と経済対策への協力を求め、次回会議への準備を整えるための意義深い定例会が完了した。