令和元年第3回小山市議会定例会が、6月3日午前10時に開会した。出席議員は30名で、会議はスムーズに進行した。
初澤正実事務局長は出席議員の数及び議事日程を報告した。日程は、会議録署名議員の指名、会期決定、市政一般報告、議案の上程及び質疑討論に関することで構成された。
福田洋一議長は、開会に際し、新しい時代の幕開けに相応しい定例会であると述べ、慎重な審議を促した。特に、議案として提出された条例の一部改正や財産の取得など、重要な議題が多く含まれていることが強調された。
大久保寿夫市長は、市政の近況について報告し、特に東京オリンピックの聖火リレーが本市を通過することが決定したことを喜びとして挙げた。これにより、市のイメージ向上に寄与する期待が高まる。
市長はまた、さらなる行政改革として「小山をかえる」から「小山を創る」への理念転換を宣言した。具体的には、人事制度の見直しや、市民サービスの向上を目指した施策の強化が必要であるとして、市職員への意識改革を進めることを訴えた。
特に、教育環境の整備が重要視され、今後のタブレット端末の導入や学校整備に関する計画が語られた。東城南小学校が開校し、全教室に電子黒板を設置し、児童がタブレット端末を使用する学習環境が整うことが報告された。
また、経済的な面でも小山市は顕著な成果を上げており、財政状況や市の成長に関する数値が示された。人件費が過去の数値に比べて大幅に削減されたことは、一つの成功事例として挙げられ、市役所の機能向上が評価されている。
地方自治法に基づく議案の審議においては、特に災害弔慰金の支給基準の改定と、工業振興条例の改正が注目を集めており、議員から活発な質疑が行われた。
この後、各議案に関する質疑応答が行われ、活気ある議論が展開された。議案が一括で採決され、議会の合意に基づき、窓口業務の改善や市民の要望に応じた施策の実施が確認された。福田議長は、次回の会議の日程を案内し、会議は無事に散会した。