小山市議会は、令和6年6月11日に第3回定例会を開き、市政一般質問が行われた。この日の議題には、太陽光発電施設での火災対策や基幹管路の耐震化、災害時の消防重機の扱い、救急業務におけるマイナンバーカードの活用など、住民の安全に直結する重要な問題が討議された。
特に、太陽光発電施設での火災については、土方美代議員がその対策を尋ね、近年多発する火災事故に対して市の対応を求めた。中田保幸消防長は、「太陽光パネル等の電気施設の火災は、消火活動における危険が高く、消防本部では特に安全管理に注意を払っている」と回答した。この点について、土方議員は、消防団の指導のあり方や市民への周知についても重視し、正しい知識と情報を提供する重要性を強調した。
基幹管路等の耐震化についての質問では、浅野正富市長が小山市の水道事業における現在の管路の老朽化状況を報告し、特に大口径管の耐震化更新について優先的に進める方針を示した。しかし、市街地での耐震化が進む中、農村地域の維持と担い手不足も懸念されている。
さらに、市では災害対策として消防重機の確保と連携体制の強化が必要とされ、中田消防長が「災害時の活動に向けて必要な重機の確保を行っている」と述べた。
また、土方議員が取り上げた基幹管路のAI技術を利用した診断導入については、持続可能な都市としての整備が重要視された。市としては、第3回議会での具体的な動きが求められている。
この他、押切地区の集団移転についても、地域住民の意向を尊重しつつ、進捗状況を報告した。生沼良一部長は、「移転計画に基づいた事業を進め、特に水害対策に配慮している」と説明した。