令和5年12月22日、小山市議会は第5回定例会を開催した。
この会議では、議案の審議や陳情に関する報告が行われ、重要な案件が複数可決された。
まず、日程第1では、合計24の議案が一括で審議された。
議案第90号の「小山市公共施設等整備基金条例の制定」について、土方美代総務常任委員長は
「新設基金には全ての公共建築物とインフラが対象となる」と説明した上で、質疑に応じた。
委員からは、対象施設に関する基金は必要かとの意見も出された。
執行部は、必要に応じて基金を制定する可能性があると応答した。
続いて、議案第96号の「小山市火災予防条例の一部改正」についても質疑が行われ、
執行部は「火を使用する設備の省令改正に伴う対応」と説明した。
また、議案第106号「財産の取得」や議案第108号「国民健康保険税条例の一部改正」もいずれも原案可決に至った。
特に、国民健康保険税の改正は、出産前後の賦課が減額される制度が施行される。
執行部はこの制度について周知を図ると述べた。
次に、日程第2の陳情では、民生常任委員会が審査した高齢者介護や障害福祉を支える職員の処遇改善を求める陳情が不採択となった。
嶋田積男民生常任委員長は「国の方針を待つ姿勢が必要」と強調した。
また、建設水道常任委員会が審査した交通安全に関する陳情も不採択とされた。
執行部は「改善策とともに道路整備を検討する」と対応を約束した。
閉会中の調査事件に関しても、各委員長より継続調査の申し出が承認された。
議長は「議事の円滑な運営を感謝し、今後も市政に反映されるよう望む」と述べ、会議を終了した。