令和2年第5回小山市議会定例会が、11月30日午前10時02分に開会した。
議長の福田洋一氏は、開会にあたり、議会に提出される重要案件について、慎重な審議を求めた。議題には、令和2年度小山市一般会計補正予算案や特別会計補正予算案、条例の改正案、指定管理者の指定案など多岐にわたっている。
特に、議案第57号の令和元年度小山市一般会計歳入歳出決算の認定に関しては、決算審査特別委員会からの報告を受け、質疑・討論が行われた。委員長の小林英恵氏は、「歳入の伸び悩みは続いており約20億円の財源不足が見込まれる」との報告を行い、その対策について議員からの意見を求めた。市民の暮らしと健康を守る福祉対策費の拡充要望もあり、議員たちからは多くの意見が寄せられた。
また、市長の浅野正富氏が行った市政一般報告では、渡良瀬遊水地におけるコウノトリの保全について、若い個体が保護されたが、残念ながらその後死亡してしまったことに対して哀悼の意が述べられた。さらに、新庁舎の工事進捗や市政功労者の表彰などが報告され、令和2年度の行財政改革の効果も強調された。
続いて、議案の上程が行われ、多くの予算修正や条例改正案が提案された中で、特に「小山市渡良瀬遊水地コウノトリ交流館設置条例」が地域の活性化を図る拠点施設として期待されている。また、教育部長の阿久津宣明氏が提案した市立体育館の設置及び管理に関する条例の制定についても、市民のスポーツ振興に寄与するものとされ、注目を浴びている。
最終的に、全議案は賛成多数で可決され、今後の市政運営に向けた重要な決定がなされた。議会は、次回の一般質問が行われる日程を報告し、12月2日を迎える。