令和6年2月21日に開催された小山市の第2回定例会では、市政一般質問が行われ、多くの重要な議題が議論された。
特に注目されたのはウッドスタートの導入に関する提案であった。これは、有機農業や地域材を利用した子育て支援を目指すものであり、公共の場で子どもたちに木のおもちゃをプレゼントすることで、親子の絆を深め、地域の自然環境にも目を向けることを目的としている。提案者は「すでに全国で多くの自治体が導入している実績があり、小山市でもぜひ検討してほしい」と呼びかけた。
次に、高齢者のごみ出し支援に対する質疑応答が行われた。介護保険を利用していない高齢者への支援は恐らく限られたものであり、現在小山市では見守り・支え合い推進事業において一部の自治会がごみ出し支援に取り組んでいるとのことであった。担当者は、今後地域ごとにこの取り組みを広げていくことが重要であると強調した。また、重度の障がいを持つ方々の家事や移送サービスについても見直しが求められ、行政のさらなる支援が必要であるとの意見が多く寄せられた。
さらに、生活保護制度に関する質問も行われ、特に外国籍の生活保護受給者の現状や、生活困窮者への支援が話題となった。受給者が増える要因には高齢世帯や病気による就労の難しさが挙げられ、支援策の充実が求められた。市は今後も生活保護受給者への継続的な支援と自立支援を強化していく方針を示した。
この会議では、低所得者の支援や子育て支援、地域に根ざした施策が議論され、市民の生活向上を目指す取り組みが確認された。市は引き続き、市民のニーズに応じた施策を模索し、実行していくことを約束した。