令和元年第5回小山市議会定例会が開催され、医療体制や地域福祉についての議論が交わされた。
市長の大久保寿夫氏は、小山市が医療体制を充実させるために採用した新たな取り組みを明らかにした。昨年に市民病院が独立行政法人に移行した後、優秀な医療スタッフを確保しつつ安定した経営を維持していると述べ、その結果、救急医療の充実が進んでいるとの考えを示した。さらに、来年度には新たな回復期リハビリテーション病院が開院する予定で、市民がより安心して医療を受けられる体制を整えつつある。
健康都市おやまフェスティバルについては、今年度の開催を新市民病院のふれあい祭りと同日程で行った。浅見保健福祉部長によれば、会場を変更した影響により、参加者からは高評価を得たとのことであるが、今後の開催方法については引き続き検討していく必要があることが確認された。
また、リハビリテーション病院の整備状況に関する質問も上がった。建設が進む旧市民病院跡地でのリハビリテーション病院については、工事がほぼ順調で、来年度には開院する見通しが立っていると報告された。これにより、地域完結型医療の実現に向けた一歩が踏み出される形となる。
さらに、田尻産業観光部長は、農業や地域活性化に向けた取り組みとして、渡良瀬遊水地の利用促進も強調した。観光客誘致を目指して、エコ・アグリツーリズムの推進や情報発信拠点の整備が進行中であるとし、地域に根差した活動を進めている。また、災害時における避難所の運営について、近隣自治体との連携を強化していることも確認された。市の安全を守るために、隣市との協力体制を築き、効率的かつ迅速な支援体制を整えている。