令和元年の9月定例会では、市政一般質問が行われ、消防行政や福祉行政、高齢者対策に関する様々な議論が交わされた。
特に、消防行政においては、橋本守行議員の質問を受けて、大久保市長が全市に設置される730基の防火水槽についての点検実施状況を報告した。防火水槽の管理はおおむね3カ月に1度の頻度で行い、消防職員の巡回が行われていると述べた。
福祉行政に関しては、高齢者対応についての質問が多かった。浅見貴幸保健福祉部長は、高齢者の医療や社会参加を促進する取り組みを説明し、特に「地域で支え合う」仕組みの重要性を強調した。高齢者の熱中症対策についても、具体的な活動が続けられていることが確認された。
また、高齢者の運転に関する問題も提起され、運転免許の返納促進や、運転ミスを防ぐための補助金制度の導入についての要望が多く寄せられた。特に、東京都で実施されているペダル踏み間違い防止装置への補助について、議員から要望があがった。
さらに、地域の見守り活動が民生委員や自治会と連携し、支え合う取り組みが推奨される中で、自治会が主催する敬老会への補助金制度についての見直しが求められた。高齢化が進む中で、敬老会の意義と必要な支援が改めて問われた。
消費税引き上げに関連する施策として、プレミアム付商品券の配布が予定されており、その内容や実施による影響についても多くの議員から質問が寄せられた。特に、所得の低い世帯や子育て世帯に対する支援策の具体的な運用方法が注目されている。
キャッシュレスポイント還元事業についても議論が行われ、消費者がより便利に移動できる環境を整備するための具体的な施策が求められた。特に高齢者向けのキャッシュレス決済の支援が重要なポイントとなった。
間々田のじゃがまいたに関する要望や、地域の文化財保護に関する施策の必要性についても多くの言及があった。振興と保存、両面からのアプローチが求められている事情が浮き彫りになった。