令和5年2月20日、令和5年第1回小山市議会定例会が開かれた。
本会議では、さまざまな市政に対する質問が行われ、特に注目されたのは市民フォーラムや予算に関する議論である。
市政一般質問として、福田洋一議長が市民フォーラムの成果について言及した。市長が実施した市民フォーラムは、参加者の意見交換を通じて小山の未来に対する理解や関心を高める重要な機会であることが確認された。これに対して、細野大樹市政会議員はフォーラムでの意見が市政に与える影響についての質問を行った。実際、参加者からは地域活性化のための意見が多く寄せられている。
中でも、「田園環境都市」の推進に関する議論が活発に交わされた。このビジョンは市民と行政の協力のもとで策定されており、具体的な施策として風土性調査が行われ、地域の資源の再発見や、住民が地域の未来を描く意識の醸成が狙われていると市長は説明した。さらに、平成28年から開始された定住自立圏の取り組みも言及され、後期の成果や今後の方向性が示された。
次に、福田議長がロブレビルの活用について質問をした。ロブレビルにおける企業向けワークスペースの提案が進行中で、小山駅と直結した立地を活かし、中心市街地の活性化に貢献するとの期待が寄せられている。また、財政再建についても市長の言葉を引用しつつ、参加者から疑問が寄せられた。市長は、財政運営の透明性を確保しつつ、効果的に施策を進めることの重要性を強調した。
ディスレクシア問題や教育行政についての質問も行われた。濱口教育長は、障がいのある児童生徒への支援の重要性を述べ、教育現場における受け入れ体制の整備状況について報告した。特に、新型コロナウイルスの影響を受けた教育環境の整備が求められている中で、デジタル技術の導入による個別教育の強化が必要であると指摘され、今後や今までの取り組みが評価された。
また、環境行政についても言及があり、カーボンニュートラルを目指す小山市の取り組みとして、エコな行動を促す地域クラブ活動の推進が検討されている。市長は、持続可能な社会構築に向けた具体的な方針を示し、市民の参加を促す姿勢を明らかにした。特にグリーンライフ・ポイント制度の導入について、地域住民が環境保護に関心を持ち、共に取り組む意義について言及した。
全体的に、市議会では市民の声を聞き、気になる問題や提案を議論することが重要であるとの結論に至った。市は今後も、市民とともに持続可能なまちづくりを推進していく姿勢が強調された。