令和元年9月2日、小山市議会第4回定例会が開会した。初めに、福田洋一議長が挨拶し、八月の九州北部を襲った大雨による災害の被災者に対するお見舞いの意を表した。市長からも、災害復旧へ向けた努力が求められていると強調された。
本定例会の主要議案には、令和元年度小山市一般会計と下水道事業会計の補正予算案が含まれている。議案第53号では、追加予算が4億4,668万1,000円となり、総額は648億4,668万1,000円に達することが報告された。福田議長は、出席議員に迅速かつ正確な審議を重ねるよう促した。
また、市長の大久保寿夫氏は様々な市政一般報告を行った。特に注目されたのは、スポーツを通じた地域振興や外国人のための相談窓口など、多文化共生に向けた施策である。「小山をかえる」を標榜する大久保市長は、地域の文化・経済の拡大に向けた新たな取り組みを進める意向を示した。例えば、観光協会との連携による新たな観光資源の開発や、特に小山市のスポーツ施設を利用して、地域の活性化に貢献する考えを述べた。
この他にも、重要な議案として、教育部門についての議案が提案された。たとえば、医療費助成に関する条例が、対象年齢を小学生以下から中学生以下に引き上げる改正案が審議される。また、民間開発による発掘調査の協力が求められている点も言及された。
さらに、地方自治法による監査結果報告も行われた。民間温泉業者との協力で、地域活性化を目指す案件が提言されており、議員たちからも高い関心が寄せられている。初澤正実事務局長は、過去一年間の重要な施策についても報告し、職員が常に市民の目線で物事を見つめる必要があると強調した。
各議案の審議においては、賛成意見が多く見られる中で、特にスポーツ振興や教育改革に対する議員の意見が相次いでおり、これからの小山市の発展に期待が寄せられている。最終的に、議案第80号と第81号は議会の同意を得て承認された。また、今後の予定として9月4日に行われる市政に対する一般質問の際には、議員たちからのさらなる質疑が期待される。