令和5年第1回小山市議会定例会が始まり、さまざまな議案や陳情が審議された。
出席議員は29名であり、議事はスムーズに進行した。最初に、議案第1号から第33号までが一括議題として取り上げられ、各所管委員長より報告を受けた後、質疑が行われた。具体的な議案例としては、議案第18号の「小山市情報通信技術を活用した行政の推進等に関する条例の制定」があった。委員からは、資料の添付省略に関する質問があり、小林典子保健福祉部長は「マイナンバーカードを用いれば、住民票などの書類も省略可能」と答えた。
また、福田洋一議長の進行のもと、議案第35号の市長提案理由説明も行われた。市長は新たに副市長を選任する必要性を強調した。議案内容は、退職した副市長の後任として提案され、新副市長の名前は初澤正実氏である。
さらに、小山駅周辺都市整備対策特別委員会の経過報告もあり、市議会設置の経緯や進捗について詳細が説明された。特に、小山駅東口周辺の土地利用推進事業について、執行部は物件調査を進めているとし、今後の作業費用についても慎重に協議する旨が語られた。
さらに、陳情に関する所管委員の報告も行われ、特に「栃木特別支援学校寄宿舎の存続に関する陳情」が審議されたが、不採択とすることに決定した。委員からの意見として、寄宿舎の存続よりは、もっと柔軟な支援体制を構築する方が重要との意見があり、これが基盤となった。
報告書はまた、公共施設等整備調査特別委員会の活動についても説明され、小山市中央市民会館の整備計画が強調され、新築を推進する提言がなされた。これに関し、「立地利便性や多機能化を考慮した上での検討」が必要であるとの意見が相次いだ。
このように、議会は各議題についての質疑応答を通じて市民生活に直結する重要な方針が決定され、市政の透明性や効率的な運営が求められている。議論は、国民健康保険特別会計予算についても行われ、経済課題が持ち上がった。議員は市民の負担軽減を目指し、努力が必要であると述べた。
最後には、福田議長が市長による閉会の挨拶を促し、市民生活と市政発展に寄与するための協力を呼びかけた。議会は市民の意見を反映し、今後も積極的に活動していく意向を示した。議会の活動が市民のニーズに即した方向に進展することが期待されている。