令和元年第四回小山市議会定例会が令和元年9月9日、午前10時より開会された。議事の冒頭、初澤正実事務局長が出席議員数や議事日程について報告した後、福田洋一議長が「市政一般質問」を行うことを宣言した。
この日は、一般質問を通じて市内の台風による被害や農産物輸出に関する取り組みが議論された。大平拓史議員が質疑に立ち、「今後の農棚市場において、特に海外で通用する認証の取得支援が重要である」と述べた。彼は、具体的には、GAPやHACCP認証の推進が小山市の農畜産物の競争力強化に寄与すると訴えた。
これについて大久保寿夫市長が回答。「安全で信頼性の高い農産物の提供には、GAPおよびHACCPの認証がますます重要視される」とし、市は今年度中に認証を目指す農業者団体に対して支援を行っていると強調した。
また、大平議員は「訪日観光客誘致のため、多言語対応の飲食マップの作成が必要」との意見も述べつつ、観光業での多様なニーズに応えることの重要性を指摘した。これに対し、坪野谷統合政策部長はインバウンド施策を続け、食に関する多言語マップを作成し、市内の飲食店情報を外国人にもわかりやすく提供する計画を明らかにした。
その後、さまざまな議案が審議され、特に、渡良瀬遊水地の保全と再生に関する条例が追加議案として上程され、地域の自然環境を守るための施策が討議された。議員からは、この条例が小山市と周辺地域の連携を考慮したものであるか疑問の声も上がったが、早急に必要な措置を採る意義を強調する声もあった。
議会の最後には、次回会議の日程について報告され、細かな質疑が続く中、出席議員たちは今後の市政の行方に影響を及ぼす重要な決定について真剣に議論を交わした。