令和4年2月22日、小山市議会は、市政一般質問を行い、多様なテーマが議論された。
中でも、令和4年度一般会計予算については、大きな関心が集まった。予算には田園環境都市小山の推進や防災対策の強化、公共施設の適正管理の他、デジタルトランスフォーメーション推進などが盛り込まれている。公明党の22番、荒川美代子議員は、一般会計予算の5本の柱に言及し、新年度予算の新規事業についての具体的な説明を求めた。
特に、田園環境都市ビジョン策定事業では、市民や職員を対象とした勉強会やワークショップを通じて、地域特性の調査を行う旨が示された。市長の浅野正富氏は「田園環境都市のまちづくりには、地域や文化が重要である」と強調した。実際の取り組みとしては、地域の風土や文化、伝統の学びが重要であると述べた。
更に、デジタル化の推進に向けては、雲井富雄副市長がデジタルトランスフォーメーションに関する計画を説明した。デジタル技術の活用により、個人のニーズに合ったサービスを強化するとし、特に高齢者向けのスマホ教室などを通じて情報弱者の支援に取り組む方針を示した。
また、防災集団移転促進事業については、古川幸一建設水道部長が説明し、浸水被害が出る地域での集団移転に対する計画が進んでいることを報告した。こうした取り組みは、浸水被害に悩む住民にとって希望の光となるであろう。
意見交換の中で、一人暮らし高齢者の緊急通報装置の貸与などの地域ケア体制整備事業に関しても言及され、高齢化が進む中での地域支援の重要性が改めて強調された。
最後に、消防吏員の採用、特に女性消防吏員の活躍を促すための取り組みが語られ、目指すべき目標が示された。特に、女性消防吏員の比率を上げる計画が立てられていることから、今後の採用活動が注視されている。
議会の進行は、各種テーマに沿った多様な意見が交わされ、議員たちは今後の施策に対する期待を寄せて会議を終了した。