令和5年9月定例会が小山市で開催され、様々な議題が話し合われた。特に市政一般質問が注目を集め、議員たちは今後の市政について意見を交わした。
福田幸平議員は、令和4年度の予算決算について質問し、昨年度の決算額の特徴を指摘した。市税の増収が見込まれたことに加え、寄附金も増えたが、景気や物価高の影響も気になるところであると指摘した。市長浅野正富氏は、決算の概要を説明し、市債の減少や寄附金の増加が影響していることを述べた。
また、都市整備の進捗状況も話題となった。小山駅周辺の整備が進められており、新しい複合施設の建設が進行中である。市長によると、「市民が戦後の復興を経て望む小山の未来に向け、都市整備を進めている」と強調した。福田議員も、市民の意見を大切にする必要があると訴えた。
水道事業についても、議論が繰り広げられた。県の計画に基づく広域化について、両者は協力が進められるべきだと意見を一致させた。急速に進行する水道事業の今後が期待されている。
防災や交通安全についても大きな関心が寄せられた。特に防災については、市民の意識を高める施策が求められており、具体的なアクションが必要とされている。
実際に、消防本部の人員配置についても話題となり、職員の増員が急務であることが確認された。消防長は、基準に基づいて227人の現状を説明し、実質299人が求められているとして、今後の充実に向けた取り組みが重要であると語った。
再び福田議員が登壇し、学童保育についての質問を行い、昼食の提供状況や課題について問題提起した。保護者のニーズに応えられるような支援策の必要性が浮かび上がった。
最後に、山野井孝議員はおやまサマーフェスティバルに関する成果と課題について言及し、さらなる地域振興への意欲が見られた。
全体を通じて、本定例会は市民の意見を反映させ、未来を見据えた施策や改善策を模索する重要な場となった。市長及び執行部は、議員との対話を通じて、これからの小山市に必要な取り組みを着実に進めていくことが期待されている。