令和3年第3回小山市議会定例会が9月29日に開かれ、複数の議案が審議された。
本会議では、議案第70号から第72号まで及び第74号から第94号まで、合計24議案を一括して議題とした。その中には、小山市税条例や個人情報保護条例の改正が含まれている。これらの議案について、各委員長より審査報告が行われ、質疑応答を経た後、原案が可決された。
特に注目されたのは、議案第74号に関連する国民健康保険特別会計に関する決算認定についてである。執行部は、昨年度の給付費が新型コロナウイルスの影響で減少したと説明した。これに対して、平野正敏議員は、国保税が高いことを指摘し、「加入者にとって国保税が高過ぎて容易に払えない実態を反映している」と強調した。
また、特別会計における財源の確保や、財政調整基金の役割についても議論され、課題解決に向けた各議員の意見が交わされた。中でも、国保税の軽減に向けた繰入金増加の必要性が共通して意識されていることが伺えた。
加えて、議案第3号の決算審査特別委員長報告も行われ、閉会中の継続審査が求められるとのこと。市民生活の安定に直結する決算認定は、今後も継続して精査される必要がある。
新たに追加された議第5号は、コロナ禍による厳しい財政状況に対処するための地方税財源の充実を求める意見書案であり、経済情勢に関連した階次的な政策の必要性が示された。そして、各議員が一丸となって市民に寄り添った施策を推進する姿勢が強調されたことも記憶に新しい。