令和元年第4回小山市議会定例会は、9月4日に開かれ、市政一般質問が中心に行われた。参加した議員たちは地域の様々な課題について議論を展開し、特に選挙制度や県南中核都市形成の進捗に関する質問が目立った。
代表質問では、小林英恵市議が選挙制度について言及した。特に、昨年度実施された選挙における投票率の低下について懸念を示し、「今年度実施された選挙の傾向と課題についてお聞かせください」と求めた。これに対し、大久保市長は投票率の低下が続いていることを認識し、対策として啓発活動の強化を取り組んでいくと回答した。
また、県南中核都市についても話題に上がった。小林議員は、県南中核都市形成に向けた具体的な事業と栃木市との連携の強化について質問した。加藤副市長は、地域の相互協力を重視し、バス相互乗り入れなどの具体的な連携事業を挙げながら、市民サービス向上に努めると答えた。
一方、商業観光行政において、苅部議員は(仮称)城山公園フラワーパーク事業に言及し、現在の進捗状態を尋ねた。淺見都市整備部長は、整備の基本計画が策定され、県との協議も進めていることを明らかにした。さらに利用者数や駐車場の整備状況に関連する質問もあり、利用者の増加に伴った駐車場不足の解消が必要であることが指摘された。
また、公共施設についての質問に移り、公共施設等マネジメント推進計画に基づく長寿命化や維持管理の重要性が強調された。特に道路修繕計画の見直しを求め、市内のインフラ整備における効果的な手法を再検討する必要があるとの意見もあった。
全体として、定例会における意見交換は、市民生活に密接に影響する地域の重要な課題を取り扱う貴重な場となった。議員たちは今後も地域の未来を見据え、議論を重ねていく必要があると感じているようだ。今後も引き続き、情報共有と地域活性化の努力が求められていく。