令和2年2月21日に開催された令和2年第1回小山市議会定例会では、人口減少と少子化対策が大きなテーマとして上がった。
特に出生数の減少が問題とされている。小山市の出生数は過去数年で徐々に減少しており、有効な対策が求められている。大久保寿夫市長は、結婚や出産を支援するための施策を強化する方針を示し、結婚支援センターの活用を図ることを挙げた。
また、保育士不足も待機児童の増加に寄与するとして要注目だ。市は「保育士等就業奨励金」を設け、これまでに48名を支援してきた。この制度は市内の保育士確保に寄与し、若干ではあるが成果が出ている。
一方、学童保育についても状況は厳しい。小山市では今年4月に全学年での利用が可能になるなどの取り組みが進んでいるが、まだ34名の待機児童が存在する。市は新たに設立される施設により、その数の削減に努めるとした。また、特別養護老人ホームの待機者数も問題視されており、全体で79名の待機者がいると報告された。市の方針としては、施設整備を進め、待機解消を図る方向だ。
加えて、近年の高齢社会に対する対策も取り上げられた。市の新たな高齢者対策として、より多くの高齢者が地域社会で安心して暮らせるよう、介護サービスの強化や支援策の充実が語られた。
最後に、道路整備についても市民の関心は高く、特に市道4245号線と4606号線の改良工事や市道3870号線の改良が進められる中、地域の声を反映した進捗が期待される。今後も市として市民のニーズに合った施策を展開し、持続可能な地域づくりを目指していく方針である。