令和5年12月5日、令和5年第5回小山市議会定例会が開かれ、様々な課題についての市政一般質問が行われた。
議会では、市内の不登校児童生徒への支援策や、発達障がい児のサポート体制が中心的議題となった。特に不登校児童については、520名という人数が報告され、現状を憂慮する声が上がった。教育長の濱口隆晴氏は、訪問支援や専門機関との連携を強調し、個別のニーズに応じたサポートが必要と述べた。これに対し、議員の小林英恵氏は、学校だけの問題にせず、教育委員会全体での取り組みが必要であると主張した。
また、発達障がい児支援に関しては、教育支援センター(アルカディア)の利用が年々増加している中で、特別支援学級の設置を進める必要性も語られた。教育長は、特別支援学級の数が増加していることを明らかにし、それに伴う支援策を模索していることを説明した。小林氏は特別支援学級に通う児童生徒の数を公表することの重要性を訴え、具体的な支援に向けた取り組みを求めた。
児童虐待防止対策についても、コロナ禍に伴う家庭内での問題が浮き彫りとなる中、地域コミュニティや学校との連携が不可欠であるとの意見が交わされた。市役所では、関係機関との情報共有を進め、適切な対応を検討していることが報告された。
産後ケア対策については、自己負担がゼロとなったことが好評で、今後の利用促進に向けた施策が求められた。
最後に、市内でのイベント支援策が議論され、地域活性化のためにさらなる支援が必要である旨の意見が集まった。市は今後も多様な支援を継続し、地域課題への対応を目指すことを確約した。特に、観光資源の乏しい小山市には、立地利便性を活かしたイベント開催が期待されている。