令和5年2月22日、小山市議会が開催された。この会議では、市政に関わる重要な議題が幾つか取り上げられた。特に粟宮新駅の設置についての調査結果が注目を集めている。
まず、粟宮新駅設置に関する調査結果が発表された。市長の浅野正富氏は、新駅設置に必要な工事費用が約70億円で、条件が整えば40億円になると述べた。また、新駅設置には乗降人数を1日約1万人に設定しており、そのための人口集積が重要であることを強調した。この調査結果は、新駅設置に関する今後の計画に大きく影響を与えるものと予想されている。
次に、粟宮新都心第一土地区画整理事業に関しては、土地の売却先として大和ハウス工業株式会社との契約が成立したことが報告された。新たに建設される商業施設は地域の活性化に寄与することが期待されている。
保育現場のICT化について、多くの施設で既に導入が行われているとの報告があった。市は、ICTの導入による業務負担の軽減を図るため、今後も導入支援を続ける意向を表明した。さらに、一時預かり保育事業の予約が電話だけでなく、オンラインで行えるようにすることを検討している。保護者の利便性向上を目指し、他市の先進事例を参考にしながら進める方針だ。
おむつの持ち帰りに関しては、多くの施設で既に施設内での処理が行われており、市は今後補助制度の導入も検討している。下野市での成功事例を参考に、小山市でも補助制度を整備することで、保護者の負担軽減を目指すが、詳細は今後の議論が必要となる。
おーバスについては、利用促進のための取り組みとして、通学時間帯の増便の計画が進められている。中高生の利用者増加を目指し、定期券の見直しや流通効率の向上にも取り組む意向が示された。また、試乗体験の提供についても提案された。
最後に、スケートボードパーク整備について話題が及び、令和5年度に実施される基本構想の策定が計画されている。市はこの施設を通じて、地域の青少年の健康促進や市の魅力向上を図る方針だ。
このように、議会では市民生活に直結するさまざまな議題が討議され、市の将来に向けた具体的な計画が進行中であることが示された。