小山市の12月定例会において、市政一般質問が行われた。主にデジタル化推進やスポーツ振興、人材育成などが議題に上がった。市長は、自治体のDXを推進するためには、デジタル人材の育成が重要との認識を示す。具体的には、国の地域活性化起業人制度を活用した専門人材の確保と、職員に向けた研修プログラムの充実を図る方針だ。また、市民向けにはスマートフォン教室を開催し、高齢者のデジタル技術の普及を進める意向を強調した。
次の質問では、インボイス制度の導入に関しての対応が話題に上る。市の総務部長は、地方自治体の消費税の扱いに関する課題解決に向け、民間との連携を図っていると述べた。一方、スポーツ振興については、いちご一会とちぎ国体を受けて、小山市のスポーツ振興戦略に注目が集まっている。教育部長は、スポーツ立市としての今後の計画に言及し、地域の子どもたちに夢を与える施策が期待される。
また、県内初のスケートボードパーク設置も進められており、地域のニーズに応える形で活用を促進する方針が示された。市は、地域住民の意見を尊重しつつ、施設整備を進める意向を表明した。さらに、消防ドローンの導入に関しては、本市の災害救助活動の効率化が期待され、具体的な活用シーンが紹介された。今後は地域間の情報共有や、消防団への導入も検討される見通しだ。
最後にボランティア活動に関する議論がなされ、市民が自発的に参加できるような環境作りが重要だと強調された。地域住民のニーズに応える形で、支援体制を強化し、災害時の迅速な対応が求められている。全体として、住民の生活の質向上を目指す市の姿勢が見受けられ、市民参加が今後の鍵となると考えられている。