令和3年第1回小山市議会定例会は、2021年3月16日に開催された。出席議員は29名で、1名が欠席した。議会は、議案第1号から第14号、及び第16号から第49号まで、日程第2の議案第53号、陳情、閉会中の継続調査事件などを審議した。
特に重要な議案としては、第2号令和3年度一般会計予算があり、総額639億5,000万円で、前年比34億円の減少を示した。執行部は、新型コロナウイルスによる影響で税収が大幅に減少している中、財政運営の難しさを強調した。議案の中には、水道事業会計からの借入れが含まれ、市民生活や企業への影響を考慮した議論がなされている。
また、議案第1号から第49号までの件について、各所管委員長の報告が行われ、それぞれの議案が原案通り可決された。特に、議案第1号の小山市総合計画の基本構想に関する質疑では、実施した市民意識調査の結果をどう反映させているかが問われ、執行部は今後の市民対話 forumの開催を進める方針を示した。
議案第53号としては、ワクチン接種に係る高齢者医療支援事業費が議題に上がり、75歳以上の対象者に対してタクシー券を配布する予定が報告された。これは高齢者にとって、接種会場へのアクセスを向上させる意味で大きな意義を持っている。
さらに、議会運営委員会から総務常任委員会、民生常任委員会、教育経済常任委員会、建設水道常任委員会の委員長がそれぞれの所管する審査報告を行い、陳情についても審議が行われたが、核兵器禁止条約に関連する陳情が不採択となった。議員間の意見が分かれる中、各テーマに関する多くの質疑が交わされた。
最後に、閉会に際しては、議長から議会運営に協力した各議員及び執行部に感謝の意が示された。今後の市政運営においても、市民に寄り添った施策の実施が期待されている。